これもザ・北欧デザインといった趣のデミタスカップです。

デザイナーはスティグ・リンドベリ。北欧デザインのお好きな方なら一度は聞いたことがある名前だと思います。

デザイン自体は1950年ごろにすでに発表されていたようですが、裏の刻印を調べると1960年頃の製造とされているようなので、10年くらいは製造され続けたのかもしれません。

なんだかんだ言って70年近く前のデザインですが、今見てもモダンで美しいので、たかだか10年くらい製造され続けても古びることはなかったのかもしれません。。

今となってはブームもひと段落して1960年代のオリジナル製品を日本で入手することは非常に難しくなりました。

もともと流通した数もそれほど多くなく、その中で欠けや割れもなくこうやって美しいまま21世紀を迎えているのは奇跡的のように思えます。

小さいながらも端正で美しいデミタスカップ。本来ならエスプレッソ用ですが、今のアメリカの抹茶ブームのように、あえて抹茶を入れて楽しんでも良いのではないでしょうか。